マレーシアの医療水準 について【実体験あり】

 

生活する上で気になる点として、医療水準があげられると思います。今回は現地の実体験を交えてマレーシアの医療水準についてお話します。

 

 

[st-kaiwa5]マレーシアに移住したいのですが、現地の医療水準が心配です。[/st-kaiwa5]

[st-kaiwa2]大丈夫。基本的な医療設備、医療技術は整っているから、風邪や食中毒、予防接種などは病院を選べは問題ないよ[/st-kaiwa2]

 

マレーシアの医療水準・病気全般について

マレーシアの医療水準は日本と同様に高く、世界標準の設備・施設、最先端の医療技術、経験豊富な医師・看護師チームが揃っており、万全の体制で診察してくれます。

特に国民病である糖尿病や心臓疾患などの分野には強いようです。

気をつける病気として、東南アジアではデング熱があります。特効薬はまだ、実用化されてませんので、感染した場合はデング出血熱にならないように絶対安静が必要です。

また、日本で流行するインフルエンザや花粉症、冬季の乾燥症などはマレーシアでは起きません。これはこちらで住むメリットだと思います。

 

マレーシアの医療機関

マレーシアの医療機関は主に総合病院と個人経営のクリニックに分かれます。

総合病院は公立病院と私立病院があり、もちろん私立病院の方が医療費が高くなります。

公立病院は主に現地の庶民が行く場所で、ほとんど医療費はかからないようですが、待ち時間が長くかかります。

総合病院は内部で内科、耳鼻科などの専門医師が勤務しています。しかし、病院の勤務医としてではなく、医師と病院が契約している形が多く、総合病院の中に個人のクリニックが存在し、総合病院の設備を使用しているシステムです。

そのため、同じ内科でも受診する医師は患者本人が選ぶことができ、複数の医師が同じ科目の医療を提供している病院もあります。

病院システムは基本的に日本の総合病院と大きくは変わりません。

初診では受付カウンターで必要手続きを行い、紹介を受けて専門医を尋ねる。レントゲンやCT、血液検査などの検査を行い、医師の問診を受ける。

その後、投薬・医療処置→薬の処方→会計となっています。

日本とは違い、処方箋発行と薬の販売が別になっていることはありません。

クリニックの場合は、基本的には日本の個人病院と同じシステムです。総合病院に行くとやはり待ち時間が長くなる傾向です。

風邪などの軽い症状、薬の処方のみであればクリニックをおすすめします。

首都クアラルンプールには、日本語が通じる病院やクリニックがあるので言葉の心配も入りません。

 

日本語が通じるクラアルンプールの病院

マレーシアの医療技術

マレーシアの医師は基本的には海外で留学して医療を学んでいます。日本やイギリス、オーストラリア、シンガポール、サウジアラビアなど医療水準の高い国で学んでいます。

そのため、技術的にも先進国水準で問題ないと思います。ただし、医療サービスではなく、医療処置が基本ですので日本のような超丁寧な扱いは無いと考えてください。

私立病院では外国人観光客を対象に医療ツーリズムを行なっている場合があります。その場合は、ホテルにいるような雰囲気で入院ができ、医療行為を受けることが出来ます。

薬は主にオーストラリア製が多く、マレーシア製は少ないです。欧米人の体格に合わせた設計のためか、日本メーカーに比べて錠剤は大きめ、量も多めです。

 

マレーシアの医療費

マレーシアには日本のような国民皆保険制度はありません。

移住者は海外旅行保険に加入することが一般的です。駐在員の方は会社が海外保険に加入してくれると思います。契約にもよりますが年間で10〜30万円程度だと思います。

日本の健康保険と違い、3割負担は必要ありません。全額、海外旅行保険でカバーされるので、薬代も含めて実質の支払いはゼロです。

私立の総合病院ではキャッシュレス診察を行っているところも多くあり、会計で請求額を確認してサインのみでOKです。但し、予防接種などには適応されません。

長期の海外旅行保険は個人でも加入できます。

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マレーシア医療の実体験

急性蓄膿症 3泊4日での入院

operation

私は過去に風邪をこじらせ、ばい菌が副鼻腔に入ってしまい、入院して手術をした経験があります。

副鼻腔炎(蓄膿症)は、日本では入院せずに投薬のみで治療する場合が多いようです。しかし、完治まで1ヶ月はかかること、頭痛や歯痛もあり、早急に完治したかったため日本の医師に電話相談し、技術的には難しい手術ではないことを確認して現地で入院手術することにしました。

診察後、当日入院して、翌日に手術を実施。術後の経過観察を行い無事退院できました。術後は症状が消え、良好でしたが点滴などの投薬がきついようで少し頭がクラクラしていたのを覚えています。

看護婦さん達もホスピタリティーあり、よく面倒を見てくれました。とても癒されたのを覚えています。

私立病院でしたので医療費は30万円ほど掛かりましたが、海外旅行保険で全てカバーされるのでサインだけして支払いはありません。

実体験では、簡単な医療でしたら日本で治療せずに海外旅行保険で現地で治療した方が時間もかからず個人負担もなく、良いと感じています。

 

マレーシア医療水準のまとめ

  • マレーシアの医療水準はそれなりに安心できる
  • 総合病院、専門クリニックは時と場合で選ぶ
  • 医療費は海外旅行保険でカバーできる
  • マレーシアでは症例が少ない”がん”などの医療は日本に直ぐ帰国すべし